朝、久々につくばからTXに乗る。朝のラッシュはそうでもなかったが、体調悪い人が多い印象。隣の人の居眠り攻撃に負けず、伊集院光のJUNKポッドキャストを聴きながら論文を書く。四ツ谷についたがぐったり。午前中は仕事をこなし、B3対象のミニ実験を行う。
昼はラボメンバーと広島流つけめんぶちうまへ。
午後はひたすら論文書き。
Jobs追悼記事は星の数程ありますが、B-mobileでお馴染みの日本通信の専務、福田さんの記事が刺さった。
「スティーブ・ジョブズさんのスピリットは生き続ける」福田尚久さん | 制作後記 | クローズアップ現代 スタッフルーム:NHK
以下、サイトからの引用。この部分を読んでドキッとしましたね。
人間の感性をリスペクトする 当時でも、製品のいろいろなデザインのレビューというと、ほんとに数人なのですよね。 会議室で数人だけが見てやるわけです。そのときに、この表面のざらざら感とか、この 部分の色がとか、このプラスチックの素材のこの透明度がとか、ほんとに細かいところ を、すごく打ち合わせするのですよね。そのときに、まあこれも1つの口癖のように言 っていたのが「人はそれに気づく」。「人は、人間は気づくのだ」と。要するに人間の 感性に対しての、人間に対してのリスペクトなのですよね。「この差は気づかないだろ う。我々は作っている人たちだ。我々は気づくけれども、買ってくれるお客さんは気づ かないよね」という考えではないのです。お客さんひとりひとりは、絶対気づくと。気 づくっていうのは「あ、これは、こうした方が、ほんとは良かったのに」っていうふう に気づく人もいるし。一方で「んー、なんとなく、んー、ちょっと、あの、いまいちだ よな」という気づき方もあると思うのです。気づき方にいろいろ幅があると思うのだけ れども。とにかくその「気づく」ということは、アップルが作る製品の良さにつながっ ているのだと思うのですけど。基本は、ちょっとでもベストじゃなかったら気づかれて しまう。だから自分たちは芸術作品を作るように、1つ1つ仕上げていくのだっていう 考えなのですよね。人によっては、会社の中でも「彼のわがままが来た。満たしてやる 必要はないよ」という人も大勢いたのですよ。そういう人がいたとしても、お客さんの ために何がベストなのかを尽くそうと考えていくと、ほんとに細部のところにこだわる のはすごく重要だと思うのですよね。そのへんを徹底して、周りの人間に、わたしも含 めてですけども、彼のスピリットを埋め込んでいくのですよね。ほんとに細かいことに 対して、あるいは非常に大きな考え、いろいろなことに対して。それを周りに、一緒に 働く者に、いろいろな形でスピリットを埋め込む。埋め込もうと随分していましたね。 わたしが一緒に仕事をしていた時期は、まだほんとに立て直していくどん底のところで したから。社内でも、わかる人、わからない人...、わからない人の方が多かったですよ ね、実際はね。でもだんだんとわかる人が増えていったのかなあと思いますね。
人はわかる。自分が適当なのも、バレている。バレないようにするというのは間違い。正直に、真摯に対応する。ベストを尽くすのである。ということですな。
何に対して真摯であるか。自分の場合は「科学」だったり「指導教授」だったり、「家族」だったり、「友人」だったり。考えさせられますなあ。
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About Keiichi Yasu
音声・音響・聴覚情報処理に興味がある研究者。現在は吃音についての研究を行っている。Linuxを1998年より嗜む。
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