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単独か、合間か

自宅を中心に、阿佐ヶ谷にこもって論文書きの一日でした。
妻を駅まで送ったあと、駅北口のメーカー直営・自家焙煎珈琲 キリンコーヒーにて作業。酸味の強いコーヒーをリクエストしたら、キリマンジェロを淹れてくれた。安くてうまい!カップが飲みやすい形状で感動。

今日読んだ論文を一つ紹介:
Kato Hiroaki, Tsuzaki Minoru, “Intensity effect on discrimination of auditory duration flanked by preceding and succeeding tones,”
Journal of the Acoustical Society of Japan (E) 15(5), 349-351, 1994-09
加藤 宏明、津崎 実、”先行/後続音を伴う時間長の弁別における強さの効果, ”
社団法人日本音響学会 15(5), 349-351, 1994-09
CiNii 論文 – 先行/後続音を伴う時間長の弁別における強さの効果

論文の概要:
若年健聴者6名が聴取実験に参加した。
ターゲットの長さを標準170msとし、最大52msまで伸長する。
ターゲットの前後にそれぞれ1400ms、110ms、73dBの先行・後続信号が存在する場合、しない場合の2セッション行う。
すべての信号は1000Hzの正弦波。
実験ではターゲットが標準の長さ、伸長したものの2刺激をペアで提示し、同じか一緒かを判断する2AFCの強制選択法で行われた。
実験の結果、ターゲット単独で提示した場合では、ターゲットのレベルが変わっても長さの差を知覚できる弁別閾に差が見られなかった。
ターゲット前後に信号がある場合には、ターゲットの音圧レベルが低くなる程、ターゲット長さの弁別閾が長くなった。
つまり、ターゲットの音圧レベルが小さい場合、信号単独よりも、先行/後行音で囲まれたほうが検知が難しくなることがわかった。
正弦波での実験だが、複合波、ノイズ、音声の場合はどうなるか、また、加齢、聴覚障害の影響が気になるところ。

前回の音響学会で著者の先生から直接コメントを頂いていたので、要チェックの論文だった。

カフェの帰り際にいつもの猫スポットを巡ったら、沢山寄ってきたので写真を撮りまくる。100枚くらい写したかと思う。
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じゃれあって楽しそう。CRW_3255

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自宅にて論文書きの続き。
夜は、我らがサカモト教授が出演する、ゲーム・ミュージック『JADE-Ⅱ』のUSTを観ながら作業。大いに楽しむ。

明日も引きこもって論文書きの予定。

今日の写真、多めです:
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About Keiichi Yasu

音声・音響・聴覚情報処理に興味がある研究者。現在は吃音についての研究を行っている。Linuxを1998年より嗜む。

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人はそれに気付く

朝、久々につくばからTXに乗る。朝のラッシュはそうでもなかったが、体調悪い人が多い印象。隣の人の居眠り攻撃に負けず、伊集院光のJUNKポッドキャストを聴きながら論文を書く。四ツ谷についたがぐったり。午前中は仕事をこなし、B3対象のミニ実験を行う。

昼はラボメンバーと広島流つけめんぶちうまへ。

ぶちうま
ぶちうま
ぶちうま

午後はひたすら論文書き。

Jobs追悼記事は星の数程ありますが、B-mobileでお馴染みの日本通信の専務、福田さんの記事が刺さった。
「スティーブ・ジョブズさんのスピリットは生き続ける」福田尚久さん | 制作後記 | クローズアップ現代 スタッフルーム:NHK
以下、サイトからの引用。この部分を読んでドキッとしましたね。

人間の感性をリスペクトする

当時でも、製品のいろいろなデザインのレビューというと、ほんとに数人なのですよね。
会議室で数人だけが見てやるわけです。そのときに、この表面のざらざら感とか、この
部分の色がとか、このプラスチックの素材のこの透明度がとか、ほんとに細かいところ
を、すごく打ち合わせするのですよね。そのときに、まあこれも1つの口癖のように言
っていたのが「人はそれに気づく」。「人は、人間は気づくのだ」と。要するに人間の
感性に対しての、人間に対してのリスペクトなのですよね。「この差は気づかないだろ
う。我々は作っている人たちだ。我々は気づくけれども、買ってくれるお客さんは気づ
かないよね」という考えではないのです。お客さんひとりひとりは、絶対気づくと。気
づくっていうのは「あ、これは、こうした方が、ほんとは良かったのに」っていうふう
に気づく人もいるし。一方で「んー、なんとなく、んー、ちょっと、あの、いまいちだ
よな」という気づき方もあると思うのです。気づき方にいろいろ幅があると思うのだけ
れども。とにかくその「気づく」ということは、アップルが作る製品の良さにつながっ
ているのだと思うのですけど。基本は、ちょっとでもベストじゃなかったら気づかれて
しまう。だから自分たちは芸術作品を作るように、1つ1つ仕上げていくのだっていう
考えなのですよね。人によっては、会社の中でも「彼のわがままが来た。満たしてやる
必要はないよ」という人も大勢いたのですよ。そういう人がいたとしても、お客さんの
ために何がベストなのかを尽くそうと考えていくと、ほんとに細部のところにこだわる
のはすごく重要だと思うのですよね。そのへんを徹底して、周りの人間に、わたしも含
めてですけども、彼のスピリットを埋め込んでいくのですよね。ほんとに細かいことに
対して、あるいは非常に大きな考え、いろいろなことに対して。それを周りに、一緒に
働く者に、いろいろな形でスピリットを埋め込む。埋め込もうと随分していましたね。
わたしが一緒に仕事をしていた時期は、まだほんとに立て直していくどん底のところで
したから。社内でも、わかる人、わからない人...、わからない人の方が多かったですよ
ね、実際はね。でもだんだんとわかる人が増えていったのかなあと思いますね。

人はわかる。自分が適当なのも、バレている。バレないようにするというのは間違い。正直に、真摯に対応する。ベストを尽くすのである。ということですな。
何に対して真摯であるか。自分の場合は「科学」だったり「指導教授」だったり、「家族」だったり、「友人」だったり。考えさせられますなあ。

今日の写真です:
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つくば

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あまり寝られず、大学に。午前中は委託されている仕事をこなす。昼は学食でカレー大盛り。
午後は論文書き。その後、柏の葉キャンパスへ。お世話になっている方の実験に参加。
夜はその足でつくばの実家へ。

今週は母の誕生日なので、花を選んだ。
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実家で収穫したキウイ、カキ、オリーブ。秋ですなあ。
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電車内でアジャイルサムライを読み進める。

さて明日は早いので寝たい気がしますが、論文書きがんばろう。

今日の写真です:
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